一番大切なのは健康管理
短期トレードで大事なのは、健康状態を維持することだ。このようなことをいうと、多くの人は「また、そんな論理的ではないことを・・・」などと反論されるかと思う。「そんな精神論的な話ではなく、もっと具体的なテクニックを聞きたいんだよ」というのが、大方の意見だろう。でも、為替トレーダーとして長年の経験を積み重ねてくると、本当につくづく健康状態の大切さが身に染みてくるものだ。たとえば風邪をひいていたりすると、短期トレードで儲けることはできないと断言できる。
短期トレードにおける勝敗の決め手は、多分に反射神経に左右される。健康状態が思わしくないと、確実に反射神経は鈍り、1分1秒を争う短期トレードの世界において致命傷となりかねない。そのため健康状態が思わしくないときは、トレードをやすむことが賢明だ。
第六感も投資には必要
よくプロのディーラーが、確たる根拠もないのに、「そろそろ上がりそうだ」とか「もういい加減、下がりそうだ」などとコメントすることがある。決してロジカルな話ではないので、エコノミストやアナリストからはバカにされるかもしれないが、こういった「○○になりそうだ」という第六感のようなものは大事にしたほうがいい。読者の中には「それは天賦の才に恵まれているプロのトレーダーだからであって、一般の個人投資家には無理だ」と思う人もいるだろう。しかし、これは天才的な勘を持ち合わせている人にしかできないという類のものではなく、何度もトレードを繰り返していくうちに、徐々に身についてくるものなのだ。
プロのトレーダーは簡単な相場は見逃さない
プロのトレーダーは為替マーケットで利益を上げることを生業としている。そのため、確実に利益がとれる相場では徹底して攻める。では一番儲かる相場とはどんな状態の時か? それは一本調子に上昇(下降)する相場の時だ。
相場は勢いに乗ると、どんどんとその方向へ進む性格を持っている。この流れに乗れば、大きく儲けることができる。よく個人投資家は大きく儲けるには、他の投資家と逆の考えをすると思いがちだが、それは間違い。トレンドを見つけて、それに乗るほうが、ずっと簡単で儲けられるのだ。
勝率50%でも十分に儲けられる
プロのディーラーでもすべての取引に勝つことは絶対にない。勝率50%でも、プロのディーラーとして結果をきちんと出している人は多い。では為替投資において、「勝ち」とは何か?それは最終的に利益を上げたかどうかだ。そのため勝率はそれほど問題ではなく、いかに大きく利益を上げ、いかに損失を少なくするかに限る。もしかしたら10回のトレードのうち、3回でも大きく儲けられたら、7回の小さな失敗を上回る利益をもたらすこともあるかもしれない。だからこそロスカットが重要なのである。深追いは致命傷を受けかねない。一発逆転を狙うよりも、仕切り直して態勢を整えて、再参戦するほうが賢い投資家である。
市場の特性を見極める
政治家などの発言が為替市場にも影響を及ぼすといわれるが、すべての市場において同じ動きを見せるというわけではない。たとえば東京タイムに日本の政治家が円安要因となる発言をしたとしよう。しかし東京市場では、あまり目立った動きを見せない。それがロンドン市場やニューヨーク市場になると、突然円安に動くということがよくある。これは市場によって特性があることを意味している。政治ニュースでなくても、東京市場で早朝に円高ドル安に大きく相場が動いたとしても、その後のロンドン市場やニューヨーク市場では元の水準に収束してしまうことがある。市場の特性の見極めも、短期トレードでは重要なのである。